以下は、緊急通報司令室への電話の文字起こしである。
司令室: 911です、どのような緊急事態ですか?
通報者: こんにちは、私の名前はジェシカ・[機密情報]です。ちょっとどうやって説明すれば良いかわからないんですけど、前庭に困っていそうな女の人がいるんです。
司令室: その方は怪我をしていますか?
通報者: 怪我はしていないみたいです、女の人は赤ちゃんを抱えていて、年配の女性がその人の隣にいます…多分女の人の母親かな?この雪嵐の中で、帽子も手袋もしていないのが心配で…
ディスパッチャー: 分かりました。住所はどちらですか?
通報者: [機密情報]
司令室: [機密情報]と[機密情報]のどちらに近いですか?
通報者: [機密情報]の北に約半マイルです。
司令室: 分かりました。かなり田舎の方ですね?
通報者: ええ。あの、私、玄関のところにいるんですけど、あの人たちを中に入れてあげたほうがいいと思いますか?家の方を何度も見ていて…赤ちゃんを抱えている方の女の人、何かがおかしいような気がして。
司令室: その方は取り乱しているのですか?
通報者: そういうわけではないんですけど、彼女の笑顔が変なんです。眉が上がっていて驚いたような表情をしてるんですけど…狂気じみているというか、お腹が減ってるのかな?うーん、、、バカみたいな話だってのはわかってるんですけど。
司令室: もしもし、すみませんが-
通報者: え、、、なんてこと、、、
司令室: どうされましたか!?
通報者: あの人たち、キャッチボールをしています!
司令室: え?
通報者: キャッチボールをしてるんです!なんてこと!嘘でしょ…[不明瞭]
司令室: ジェシカ、深呼吸をしてください。聞こえますか?彼女たちはボールか何かでキャッチボールをしてるんですか?
通報者: 赤ちゃんです!赤ちゃんでキャッチボールをしているんです!何かが赤ちゃんに繋がっています、ロープみたいな…え、ほんとに… まさか… へその緒だ…
司令室: 彼女たちは赤ちゃんを投げているんですか?
通報者: そうです!赤ちゃんを投げ合っているんです!まるで物のように…信じられない!どうすれば…
司令室: 非常に重要ですのでよく聞いてください。絶対にその人たちと直接話さないでください。状況が悪化する可能性があります。警察官が向かっていますので、その間、状況を報告してください。できますか?
通報者: はい。あの人たちはまだ赤ちゃんを投げ合っていて…こっちを見て笑っています。年配の女性も。あの笑顔には何か不自然なものがあります。あの笑顔を見ると寒気がするんです。さっき彼女が手に何か光るものを持っていたのを見たんです…ナイフか銃かもしれません。それをコートにしまったんですけど…
司令室: ドアに鍵はかかっていますか?
通報者: はい。私は玄関にいます。裏口も閉まってるはずです。夫が出て行くときに閉めたはずです。
司令室: 裏口が閉まっているか確かめてください。いいですか?
通報者: わかりました。今行きます。嵐のせいで全ての明かりが消えているので、ちょっと時間がかかるかもしれないです。
司令室: 大丈夫です、ジェシカ。このまま電話を続けて、無事に乗り切りましょう。
通報者: わかりました。ありがとうございます。よし。
通報者: 裏口に着きました。閉まっていました。今から玄関に戻ります。
司令室: よくやりました、ジェシカ!素晴らしいですよ。
通報者: 玄関に戻りました。ああ…
司令室: 何が起こっていますか?
通報者: あの人たちの顔、血で汚れている、、、。二人とも。
司令室: その血はどこから来たのか分かりますか?
通報者: 若い女性がまだ赤ちゃんを抱えています。赤ちゃんが無事かどうかは分からない。オーマイゴッド、信じられない!自分達の顔に血で何かを書いているみたい。Cのような形か、鎌のような形か何か。それが二人の額に描かれています。そして若い女性が…ああ、いやだ…
[嘔吐音]
手を舐めています!
司令室: 赤ちゃんが無事かどうか分かりますか、奥様?
通報者: 何も聞こえません。見えるのは、若い女性がまだ赤ちゃんを腕に抱えていることだけです。
通報者: ああ、どうか…信じられない
司令室: どうしましたか?
通報者: サンルームの窓を少し開けっぱなしにしていたのを思い出したんです、、、ストーブが近くにあって暑くなりすぎていたから、、、
司令室: その窓は人が入れるような大きさですか?
通報者: 小さいけれど…下の方にあるので。そうですね、入れると思います。
司令室: 今すぐその窓を閉めに行ってください、ジェシカ。大丈夫ですか?できますか?
通報者: はい。行きます。ああ、なんてこと。あの人たち、家の周りを歩いています。どうして私の動きがわかるの?家の中の明かりは全て消えているのに!
司令室: 落ち着いてください、ジェシカ。いいですか?
通報者: 歳の女の人とまた目が合いました – まだ私を見つめてます!どうして目が合うの?どうして私の居場所がわかるの?
司令室: 深呼吸をして、ジェシカ。落ち着いて。
通報者:サンルームに向かってるところです!廊下を歩いてます、もうちょっとです。
司令室: 警察官がそちらに向かっています。到着まであと3〜4分です。サンルームの窓を閉めたら、一番安全な部屋に閉じこもってください。トイレ、寝室、どこでも構いません。一番鍵がしっかりしている部屋に入ってください。
通報者: 分かりました。
司令室: 廊下からその人たちが見えますか?
通報者: 窓はあるんですけど、姿は見えません。雪の上に足跡があるのは見えます。裏庭に向かってるみたいです。
司令室: もう少しです。あと数分の辛抱です。
通報者: 分かりました。分かりました。サンルームに着きました。
ディスパッチャー: 窓を閉めましたか?
通報者: 閉めようと – [不明瞭]
ディスパッチャー: もしもし?
通報者: あの人たちが入ってきます!いや!助けて!
ディスパッチャー: 武器を持った女性ですか?誰が入ってきていますか?
通報者:違う!
ディスパッチャー: 赤ちゃんを抱えた若い女性ですか?
通報者:違うわ、赤ちゃんよ!。赤ちゃんが這って入ってきてる、、、ああ、いや…いや…
ディスパッチャー: もしもし?
通報者: [悲鳴の後、赤ちゃんの泣き声、そして鼻歌の子守唄が聞こえる]